「明日ちゃんのセーラー服」原画展、リアルに再現された制服は作者の母手作り
博のデビュー15周年を記念した原画展「博 漫画家デビュー15周年記念『明日ちゃんのセーラー服』原画展」が、10月11日から27日まで東京・有楽町マルイで開催されている。開幕前日の10月10日には、メディア向けの内覧会が行われた。
モノクロとカラー合わせて、300枚以上の原画が並ぶ同展。まず会場に入ると、アニメ版のオープニングテーマ「はじまりのセツナ」が流れ、来場者の気分を盛り立てる。モノクロの原画は「蠟梅学園 入学」「夏休み」「新学期」というように、季節ごとに分けて展示。各エリアには博のコメントが添えられており、作品の舞台や博の作画環境に関するエピソードを知ることができる。
同展の見どころは、明日ちゃんが通う私立蠟梅学園の制服の再現展示。4着の制服はすべて、洋裁の仕事をしていた博の母親が仕立てたものだそう。博のコメントでは、母親と日暮里の繊維街に行き、自分のこだわりを話しながら材料を吟味したと明かされている。
また会場には、明日ちゃんの等身大スタンド3体が設置されたフォトスポットが登場。単行本累計100万部の達成記念として、博がすべて1人で描いたという計141枚のパラパラマンガの展示も圧巻で目を惹く。さらに再現度が高くて驚いたと博本人が言う、仕事場の再現コーナーも。卓上では作画風景の映像が公開された。
博の母親の、「もし娘が生まれてたらいっぱい洋服作って着せてたな」という言葉が、作品誕生のきっかけとなったという「明日ちゃんのセーラー服」。会場出口の前には、最後の挨拶として「全力で生きる彼女たちをどうかひっそりと眺めてくださったら幸いです」という博のメッセージが掲出されている。その隣にはひと足先に来場した博によるイラストとサインが添えられ、明日ちゃんが来場者に「また明日!」と手を振った。
「博 漫画家デビュー15周年記念『明日ちゃんのセーラー服』原画展」
期間:2024年10月11日(金)~10月27日(日)
時間:11:00~20:00 ※最終入場は閉場の30分前まで、状況により営業時間が変更になる場合あり
会場:東京都 有楽町マルイ8F イベントスペース「SPACE 7・8」
(c)博/集英社